2012年 03月 08日
今回のツアーに引かれたのは 東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)。 お松明の走りを一生に一度は見たいと思っていました。奈良を何も知らないで参加するのもと、図書館で松本清張・樋口清之両著の「奈良の旅」を借りて少し予習して来ましたがこの本は観光本としても良かった。 宿から東大寺まで歩いて15分位。道すがら70代の宿の番頭さんが子供の頃のお水取りや東大寺で遊んだ記憶を聞かせてくれて、奈良が身近に感じました。ぞろぞろと二月堂に向かいます。もちろん傘を差して。 石畳も道筋の立派な宿坊も、瓦が埋め込まれた土壁も薄明かりに照らされて美しい。入り口に思ったより太く大きな孟宗竹が並んでいます。杉の葉を藤ヅルで結わえ、ヘギで覆った松明は普通で40キロ、重い物では70キロもあると言うから、竹も大きい訳です。 1260年続くと言う、火の粉をまき散らしながら二月堂の舞台を走る「おたいまつ」を皆、場所を探して待ちます。 たいまつの後を黒子のような人が箒で火の粉を掃きながらゆっくり階段を上ってゆきます。 この日は10本のお松明が舞台を走りました。そうそう、散々降った雨ですが 「おたいまつ」の時は止み、傘ナシで見ることが出来ました。良い感じ♪ 10本のお松明、上手に火の粉を振り回す童子もいれば雨で濡れた廊下で滑った人までいました。 今回の特別は「おたいまつ」で終わりません。二月堂の中に入って礼拝を聞く事が出来ました。この日は夜中に(12:30)走りの行法もあったのですが、これは誰も多分行かなかっただろうな・・ さっき、お松明を持った童子が駆け抜けた廊下に立ってみると、闇の向こうに東大寺がうっすらと見えた。
by kare_wara
| 2012-03-08 00:29
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