カテゴリ:織りの仕事( 22 )

2015年 12月 08日
ラグ用糸の染色Annatto
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丁寧に、丁寧に染めてます。今回の染めの中で特別なのはAnnatto。マルセイユに住む娘がシアトルに住んでいた頃送ってくれて、長く使わずに眠っていた植物染色の材料です。長いって18年も!028.gifAnnattoが何なのか,調べもしなかった怠慢。
Annattoはベニノキの種子。抽出される色素は媒染での色変はあまり無く 黄色系が染まると書いてある。
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種はこんな感じ。
あまりに古いから染まるか心配したけど、こんな優しい黄色が染まりました。
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by kare_wara | 2015-12-08 23:42 | 織りの仕事
2015年 09月 15日
師匠の終活
私が織を始めたのは45年前、先生と出会ったのが始まりでした。
今考えると、恥ずかしいほど気が利かなくて不器用で生意気で何も知らなかった。よくぞ見捨てないで付き合い続けて下さっていると感謝の気持ちでいっぱいです。
その先生が研究して来た『ウールの植物染色』の資料を高崎の『染料植物園』に全て寄贈する事にしたと言う事でそれに合わせ展示と講演会が高崎で開かれました。
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講演と合わせ、先生の研究テーマだった『赤系』染色の中で1000種類もあると言うユーカリ『シネリア』の染色も同時進行されました。
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先生。昔から美人だったけど、とても70代後半には見えません。あと2年で80歳ですって!ストールは梅の木苔で染めたもの。
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ユーカリの葉と同浴で煮始めたウールの糸。沸騰30分位。薄い黄色
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2時間位煮出してオレンジ色になって来ました。不思議な事に染液に色素は溶け出さないで、そのまま糸が吸っている感じです。もっと時間をかければ深いオレンジ色になると言う事でした。
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一緒に出掛けた友人は同時期に弟子入りし長い付き合い。お互い今も染織が生業になっています。
先生の手紙の最後に『終活の結果がこういうことになりました。」と書いてありました040.gif
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by kare_wara | 2015-09-15 19:53 | 織りの仕事
2015年 03月 08日
教室
流行りがあります。
手間のかかる裂き織の大きなベッドカバーが流行ったり、複雑な組織織のタペストリーが流行ったり、カシミアのマフラー、絹の透けるようなストール・・・etc
昨日、土曜クラスの仕事途中。
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ウール、昼夜織のラグ
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これから織り始めるワッフル織の膝掛け(母の日までに織り上げたいそう)
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手紡ぎベトナムシルクのタペストリー綾の変形(このピンクを使いこなすのは素晴らしい!)
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縦横ウールのラグ。残ったウールを使ってberd's eye織です。
続けて行くと見落としていた技法が沢山あって、どこまで行っても終わりがない。いつも試作で終わる・・・事のないように
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by kare_wara | 2015-03-08 10:09 | 織りの仕事
2014年 03月 01日
ユーカリで染める
先日の強風でユーカリの木が折れました。ユーカリは種類が多く500種類以上あるとか、その中で一つだけ、コアラは食べないけど赤が染まるユーカリがあります。シネリアと言う種類。園芸種で生け花によく使われる丸い葉が特徴です。数年前、園芸店で『シネリアだ!!!』と思い庭に植えていたのが今回折れ木です。ユーカリは油が強いので絹には向きませんが、ウールによく染まる。無媒染でも堅牢度も高く、赤が染まるはず。煮出す時、喉に良さそうなサルメチールのような臭いも心地良い・・・・が、一向に赤くなる気配がない。
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庭で枝を伸びるだけ伸ばしているユーカリはシネリアではなかった015.gif
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一番奥にあるイエローオーカーの糸がユーカリ。手前にあるのは一緒に染めた茜です。こうして見るとユーカリも良い色ね。
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by kare_wara | 2014-03-01 18:37 | 織りの仕事
2013年 11月 27日
藍染めをしながら
藍染めでいつも注意しているのは温度とPH。今年は藍が安定しなくて、失敗ばかりだったのに、水温も下がって今年の藍染めもそろそろ終わりか、と言う段になって調子良くなって来ました。
注文のトートバック用に自分で紡いだ絹糸を染めています。藍48色と言います。私が今回欲しい色は縹色(はなだいろ)PHを注意しながら藍を減らす為、絞りの暖簾を染めたり、他の糸を染めたり・・・
案外薄い色を安定させて染めるのは難しいです。
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寒くなって来ましたね。液温を25度に保つのも難しくなって来た。結果は乾いてからのお楽しみ。
写真は仕事場に置いたベゴニアの葉。
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by kare_wara | 2013-11-27 23:31 | 織りの仕事
2013年 11月 15日
お天気を見ながら
赤系の色を染めるのに、2、3日前から失敗ばかり042.gif
柿渋で試し、トルコ茜で試し、明日はベンガラで試してみよう・・・と手順を、ああでもない、こうでもないと考えている。勉強嫌いだった私が、何だか一生懸命「身になる事」をしているなとおかしくなる。
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今日は雨。写真は前日の夕暮れ。
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by kare_wara | 2013-11-15 21:37 | 織りの仕事
2013年 09月 09日
蓮で染める
恒例になっている「蓮の染色」その年の天候が蓮の生育に影響し、同じ条件で染める年は無い。今年は花持ちが良く、2〜3日で散る花が5日も咲き続けたりしたそうだが花は早く終わってしまったそうです。
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気分を蓮にして染め始め。
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葉の煮だし。煮出し液1L/1gソーダ灰。一液ではこんな黄色い液があがって来ます。ソーダ灰を入れたアルカリ抽出、煮出している間も空気酸化された部分の葉は赤みを帯びて来ます。
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一液は雑味が多いので取り置き、2液から染め始めます。絹偽麻糸を漬けて、今年の赤は深い
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これはセリシンをたっぷり含んだ「きびそ」。繊維によって染まりも違い、きびそはワインレッドの様な深い赤が染まりました(銅媒染)。
アルカリ抽出をしない煮出しでも一液より二液の方が赤みを帯びます。蓮の葉の中に赤い色素があるのですね。
こちらでは一液でレモンイエロー(アルミ媒染)二液でイエローオーカー(アルミ媒染)を染めました。
染めタンクを私が持ち上げられなくなるまで、蓮の染色が出来たら良いな。代通寺さん、今年もありがとうございました。これからもよろしく!040.gif
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by kare_wara | 2013-09-09 23:33 | 織りの仕事
2012年 11月 15日
11月15日展覧会が始まりました。
準備を進めていましたが、織りの仕事は本当に『地味』
こだわって、こだわって仕事しても 目立たない。ちょっとミスすると、目立つこと!008.gif
今回は浜松で勉強を続けた3人で初めての展覧会です。

それぞれに個性の違う3人で、展示をするまで心配でしたが、良い感じに展示出来たと思います。
今日が初日。
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会場は住宅内装のショールーム
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知多から来ている方は、知多木綿を継承した木綿の着尺や切り売り出来る布、木綿の糸も持って来ています。
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浜松の方は細い絹を草木染めし、複雑な組織織りで透かすと微かな地模様が浮き出ます。
今回の展覧会で初めて皆さんの仕事全てを見せてもらいました。皆さん頑張って来たんだな・・・とつくづく改めて感じました。
これからも、来年も再来年も仲間が増えて、展覧会を続けられたら嬉しいです。
会期は11月21日水曜日まで。私は日曜日から浜松泊まり込みです。
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by kare_wara | 2012-11-15 07:38 | 織りの仕事
2012年 09月 12日
一年に一度の行事になりました
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蓮染めです。代通寺さんが惜しげもなく 持って来て下さった花です。写真は一日経った今朝の画像。葉が少し捲れて来たけど、花は今日も見事です。
染めは、数年試す間に ピンク(赤系)を染めるのは大変ではなくなって来ましたが、もう少し素直に染めたくなって来ました。あるがままです。
煮だしに時に少し灰汁を混ぜると液に赤みが入って来ます。
一番煎じ、二番・・・と続けて行くほどに色素がクリアになって、柄杓から落ちる液は光にさらすと奇麗な赤系です。
今回は7番まで煮だしました。
色を引き出す媒染剤のパーセントも重要で、小さなストール数枚では正確にパーセントを出すのは大変。
正確でない事に・・・ 消化不良の気分・・・あるがままにって言うのも、正確さがあってこそだしな・・・・
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まだ煮だし始めたばかりの釜。この後は夢中で写真はありません。
明日からは自分の為に『蓮』を染めます。あるがままに・・・どうなるかな。
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by kare_wara | 2012-09-12 07:31 | 織りの仕事
2012年 06月 03日
次は・・・
好きな物を選ぶのは簡単だけど、選ばれる物を作るのは難しい。
いつも、いつも作り続けているけれど・・・・『糸のままでいれば夢があったのに、こんな風にしちゃって・・・』と出来上がった作品を見てがっかりする事が多々。今回、着尺の残糸と裂布を使ったストールは透け感もなかなか060.gifと気に入っています。
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機に糸がかかっていないと さぼっている気分。今日は曇りの日曜日。じっくり次の構想を練りながら、一日『草取り』してきます。
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by kare_wara | 2012-06-03 08:53 | 織りの仕事